…静かなささやき系音源です。「わたすげ（ささやき連続音）」に比べると、こちらのほうが落ち着いた雰囲気かと思います。

　　G3を収録したので比較的低音に強いのも特徴です。（その分、音階間で声質に若干の差がありますので、gフラグで調整していただけたら幸いです。）

※調声メモなど※

★エンジンはtn_fnds、fresamp11等がハマるかと思います。

★tn_fndsですと高音（A5以上？）で破綻する場合があるようなので、そうした場合はfresamp11等をお試し下さい。

★tn_fndsで音の抜けが悪いなと感じたときは、Oフラグをお試し下さい。少し声が明るくなり、聞こえやすくなるようです。

★音階間で若干の声質の差があります。G3・B3はやや暗めで太め、E4・A4はやや明るめで細めの声に聞こえるかもです。

　前後と聞き比べていただいて、gフラグを±2～5していただくと馴染むかと思います。

　例）「- あE4(g0)」「a あB3（g-3）」「a いE4(g0)」

★tn_fndsを使った場合、サ行・ハ行やツ等子音の長い音素について、子音の波形が一瞬途切れて小さなノイズとなる

　場合があります。例えば上のサンプル「入日…」の「ひ」などです。（わたすげと同様です。）

　MIXで気にならなくなる程度だとは思いますし、わたすげと比べますと原音設定をして頂いたおかげでそうした箇所が減っている

　ように思いますが、違和感のある場合はお手数ですが出力後に波形を編集して下さい。

　↓の○で囲った部分のように、波形のへこんだ・途切れた部分（0.005秒ほど）をトリミングしてもらえば大丈夫だと思います。

　　ゼロクロス位置を厳密に探して頂かなくても大丈夫そうです。

※特殊音素のご説明※　　同内容の文書を音源にも同封しております。

★息　「息短」「息長」「息吐」それぞれ2つの差分あり（「息短2」、「息短3」等）

　…息継ぎの音です。前の音と重なる場合は、エンベロープの調整をお願いいたします。

★語尾息　「a R」～「n R」、「a R2」～「n R3」、「a R3」～「n R3」

　…「あー(吐息)」の「ー(吐息)」の部分です。語尾のあとに吐く息が入ります。

　音が減衰しない（語尾が消えていかない）場合は、エンベロープの終わりのほうの形を変えるとよいと思います。

　「x R」は長め、「x R2」は強くて短め、「x R3」は吐息成分少なめの語尾息です。

★吸う語尾息　「a 吸」～「n 吸」

　…「あー（ブレス）」の「ー（ブレス）」の部分です。語尾の後で息継ぎします。

★鼻濁音　ガギグゲゴ（「a ガ」「i ゴ」など）

★長母音　「a あL」～「n んL」

　…「あー」と歌った際の「ー」の部分です。

　母音が引き延ばされる部分にノイズが生じやすいので、それを軽減するために作りました。

　声質が馴染まない場合は、g値やBRE値を調整していただくか、通常の音素（「a あ」など）をご利用下さい。

★喉切り母音

(1)歌い出し 「・ あ」～「・ ん」、「・ あ2」～「・ ん2」　※中黒の後に半角スペースが入ります

　…「あーっあー」と発音した際の「っあ」です。「あ〝」という感じの、尖ったような力んだような音です。

　　『歌い出しの喉切り』『歌い出しのエッジ』等々と呼ばれる音かと思います。

　　数字のついていない方が自然で、「2」のほうが強めです。

(2)喉切り語尾音　「あ ・」～「ん ・」

　…「あーっあ」と発音した際の「ーっ」です。

(3)喉切り母音の連続音「a ・あ」～「o ・ん」 ※アルファベットの後（中黒の前）に半角スペースが入ります

　… 「あ・あ・い・あ・…」と発音して、それぞれ連続音の形で切り出しました。

　　音と音の間が広いと感じた場合は、子音速度を上げたりSTPの値を多くすることで馴染むと思います。

★VC音素

　※b、ch、d、g、h、j、k、p、s、sh、t、ts、v、zのみ。

　　それぞれ「a b」～「n b」、「a ch」～「n ch」というようなエイリアスです。

　…CVVC音源のVC音素と同じように設定していただきました。

★ハミング風音素

　※_ウウ、_ハハ、_フフ、_ララ　と録音しています。それぞれ、

　「- ウ」「u ウ」

　「- ハ」「a ハ」「a ア」

　「- フ」「u フ」「u ウ2」

　「- ラ」「a ラ」「a ア2」で割り当ててあります。弱めの発音で、コーラス等に使えたら良いなと思っています。

　音階によって発音に差がありますので、広い音域で歌わせる場合はE4に統一すると良いかもしれません。