キレ音源「かんあおい」のリテイク、という意識で制作しました。
かんあおいの収録から4年ほどが経っているので、発音等変化(進化?退化?)した点もありますが、
あの必死な雰囲気はそれなりに再現できていると感じています。
現行で配布しているコナギの音源の中では、最も自然な歌い方をするものの一つです。
収録音階 A3/D4/G4/B4+A4裏声[A4]
形式 8モーラ連続音(単独音としても使えます)
声質の解説
低音はつぶやくように、高音は叫ぶように歌います。
かんあおいと比べると、発音がマイルドになって歌声らしくなったと感じています。
(一方で、かんあおいの持っているストレートな感じは薄れているとも感じます。)
バラードやロックバラードを歌わせたいと考えています。
サンプル エンジン:fresamp11
※音階について、調声メモ等※
◆B4は叫びますが、発音がフニャっとしているので、テンポの速い曲やパワーの求められる曲を歌わせる場合は
子音速度を110~120に上げていただいた方が良いかもしれません。
◆エンジンはfresamp11、fresamp12などをオススメします。
(resamplerでも破綻せず歌うと思いますが、息成分が多いので少しザラザラするかもしれません。)
◆長い音符ではノイズが出やすいので、分割して長母音(「a L」等)や通常の母音音素(「a あ」等)を割り当てています。
(「a L」「a L2」「a あ」「a あ2」の4種類が候補になると思いますので、試してやって下さい。)
※特殊音素のご説明※ 同内容の文書を音源にも同封しております。
※くぁ、ぐぁ行は単独音のみにしました。
冒頭以外で使いたい場合、CVVCの形で接続していただければ幸いです。
例)「むぐぁ」→[- む][u k][- ぐぁ]
★語尾息 「a R」~「n R」、「a R2」~「n R2」、「a R3」~「n R3」
「あー(吐息)」の「ー(吐息)」の部分です。語尾のあとに吐く息が入ります。
うまく音が減衰しない(語尾が消えていかない)場合は、
エンベロープの終わりのほうの形を変えるとよいと思います。
2は強く、3は比較的吐息の少ない語尾息です。
★吸う語尾息 「a 吸」~「n 吸」、「a 吸2」~「n 吸2」
「あー(ブレス)」の「ー(ブレス)」の部分です。語尾の後で息継ぎします。
2は息を吐いた後に吸う語尾息です。試作品です。
※先行発声の位置
無印→ブレスの始まりのあたりに置いています。
2→通常の語尾息のように、声が息に変わるあたりに置いています。(いずれもお好みで調整して下さい。)
★息 「息短」(差分:息短2~6)、「息長」(差分:息短2~6)、「息吐」(差分:息短2~9)
息の音です。前の音と重なる場合は、エンベロープの調整をお願いいたします。
★弱い母音 「- あ2」「a い2」等
母音に力が入ってしまうことが多いので、弱い差分をつけました。息成分が強めです。
★長母音 「a L」~「n L」「a L2」~「n L2」
「あー」と歌った際の「ー」の部分です。
母音が引き延ばされる部分にノイズが生じやすいので、それを軽減するために作りました。
声質が馴染まない場合はg値やBRE値を調整していただくか、通常の音素(「a あ」など)をご利用下さい。
★鼻濁音 ガギグゲゴ(「a ガ」「i ゴ」など)
鼻濁音になっていなかったらすみません。
★「し」の差分 (「- シ」「a シ」など)
発音の差分です。「し」が舌足らずになりがちなので作ってみました。
「しゅい」というように、しつこく発音します。
★「づ」行(「- づ」「a づ」など)
「ず」と差別化できているかわかりませんが、「続く」「気付く」といった歌詞を歌わせる時に
発音が気になることが多かったので作ってみました。
★喉切り母音 ※差分は廃止しました。
(1)歌い出し 「・ あ」~「・ ん」 ※中黒のあとに半角スペースが入ります
「あーっあー」と発音した際の「っあ」です。
「あ〝」という感じの、尖ったような力んだような音です。
『歌い出しの喉切り』『歌い出しのエッジ』等々と呼ばれる音かと思います。
数字のついていない方が自然で、「2」のほうが強めです。
(2)喉切り語尾音 「a ・」~「n・」
「あーっあ」と発音した際の「ーっ」です。音符の長さを短くする(240とか)ことをオススメします。
差分(「2」)の方がしつこいです。
(3)喉切り母音の連続音「a ・あ」~「o ・ん」
「あ・あ・い・あ・…」と発音して、それぞれ連続音の形で切り出しました。
音と音の間が広いと感じた場合は。子音速度を上げたりSTPの値を多くすることで馴染むと思います。
★VC音素その1
※b、k、ky、p、s、sh、tのみ。
それぞれ「a b」~「n b」というようなエイリアスです。
…CVVCのVC音素と同じように設定したものです。
促音の部分や溜めを作る時に用いると便利だと思います。
数を絞りましたので、たとえばdの代わりにtを使うなどしてやって下さい。
※VC音素その2(無声化用)は搭載していません。各自で設定して下さい。すみません。